都営住宅の暮らし

用語

親子ふれあい同居
世帯者用の優遇抽せんの中に「親子ふれあい同居(07)」という申込区分があります。こちらは甲優遇となり、当せん率が一般の5倍になります。一般的にこの申込みをする場合、子世帯(例:父、母、子)が自分たちの親を呼び寄せて、一緒に入居するというイメージになるかと思います。しかしこれはそれほど簡単なことではありません。それは抽せんに当たることではなく、当たってからのことです。

以前受けたケアマネの講習で、高齢の親との関係についての話がありました。特に住居について、高齢の親と二世帯住宅などは言うまでもなく、歩いて徒歩5〜10分程度の近居もストレスの原因になるので避けたほうがよいということを、講師の先生が話しておられました。ここには「同居」という選択はありません。つまり論外なわけです。

人間は年を重ねるごとに、どんどん頑固になると言われています。それゆえ「その習慣を改めてほしい」などと言っても到底聞き入れられません。最初のうちはうまくいっていても、狭い居住空間のこともあり、一緒に暮らしていると、だんだんとストレスが増大していきます。高齢の親、それが義理の親だとなおさらです。「高齢なので家のことはなにもしない(できない)。そのかわり年金収入のうちのいくらかを入れる。」とかならまだしも、それすらしない(しようにもまともな年金収入すらない)となると、もう目も当てられません。それでいて「(子ども部屋を犠牲にしてでも)自分の部屋がほしい」「風呂は寝る前がいい」「ご飯はやわらかめがいい」「寝たきりになっても施設は嫌だ。家で過ごしたい。」となると、家庭は崩壊し、精神にも支障をきたすことでしょう。

「憎まれっ子世にはばかる」と言いますが、一般的に「自分さえよければいい」「人のことを顧みない」「図々しい」人は総じて長生きします。高齢者の施設などに勤めている人だと理解してもらえることと思います。これはある意味当然で、「自分のことしか考えていないのでストレスがたまりにくい」→「ストレスは病気の大きな原因となりうるが、それがない」→「ふつうの人より病気になりにくい」→「病気になりにくいので長生きする」という図式です。よって何年もの間、このギスギスした状況が維持されることになります。ですから「親も高齢なんだからもう少しの辛抱」とはならないわけです。下手をすると高齢の親より子のほうが早死にすることにもつながりません。

ではこのような状況になってしまったことを後悔し、「今からでも遅くない」とばかりに親用のアパートを探そうとしても、特に高齢者はどこも貸してくれません。都営住宅の単身用も申込みできません(一人だけ出て行ってもらって単身用に住むということはできません。どうしても申し込みたい場合は、いったん一人暮らしに戻してからでないと申し込めません)。運よくどこか借りられたとしても、今度は親のほうが拒むと思います。「誰かと一緒に暮らしている安心感」に「上げ膳据え膳」とくれば、そんな環境、死んでも手放したくはないでしょう。

皆が皆そうだとはいいませんし、これは少し極端な例かもしれません。ですが「親と同居する」ということはそれだけ覚悟がいるということです。甲優遇などに目がくらんで、安易な申込はしないようにしましょう。

バス便
バス便物件が不人気なのは、不便さもさることながら、公共交通としての不安定さもあります。遅延はもちろんですが、雨の日は大変混雑し、乗車できないこともあります。「このバスは満員で乗車できませんので、次のバスをご利用ください」と外部スピーカーが聞こえ、そのまま通過してしまうこともあります。原因の一端は、一部のサラリーマンなどで、「晴れた日は徒歩や自転車で。雨の日はバスで。」という人の存在です(しかし会社などに提出する通勤届は、こんな形では通常出せません。結局バス通勤で届を出し、晴れた日は自転車等を使い、バス代を浮かそうとする人がでてくるわけです。しかしこれは明らかな不当利得です)。

またある路線(この路線は都心の規模の大きな都営住宅を通っています)では、後部の2人掛けの席に、ほとんど全員が内側に1人で座っていました(しかも立っている人もそれなりにいるにも関わらずです)。これでは窓側に座れません。もちろん「もうすぐ途中で降車するのに窓側に座っていたのでは、あとから乗ってきた人に内側に座られて出るときに困る」というのもあるのでしょう。しかし私は最後部の席から見ていたのですが、結局ほとんどが終着まで乗車していました。つまりこれは、「2人掛けの席にゆったり1人で座っていたい」という意思のあらわれでしょう。私の住んでいる地区のバスでは、バスが混んでいるのにそのようなことをしていると、「そこ座っていいですか」と言われたり、「つめてください」などと注意をする人がいるので、まだましかもしれません。そんな私の地区でも、バス乗車待ちの列への割り込みは、それなりに見られます。高齢者、外国人の方に多く、座りたい気持ちはわからなくもありませんが、マナーの悪さは目を覆うものがあります。

このように、特に「人口が集中している場所のバス便物件」は、不安定さ、トラブル(車内でのいざこざが、狭い空間ゆえ電車以上に多い)、不快感など、できれば避けたほうが無難といえます。         


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