都営住宅の暮らし

電気設備

都営住宅でも昭和50年代以前に建てられた古いものですと、電柱からの引き込みはいわゆる単相2線式です。最近建てられたものですと大抵単相3線式です。この単相2線式、3線式の配線図は下図のようになります。

まず図1が、現在一般的な単相3線式です。電圧線の赤線、黒線間に200Vの電圧がかかっていますので、200Vの電化製品が使用できます。

図1
単相3線式図
次に図2が、単相2線式。電圧線(黒線)と中性線(白線)の間の、100Vまでしか電圧が得られません。

図2
単相2線式図
出典:東京電力でんきガイド

図1のような単相3線式なら、単相200Vのエアコンを設置することが可能です。またブレーカーも40A以上(契約ブレーカーは60Aまで)の契約が可能です。しかし私のところのように古い所は図2のような単相2線式(1Φ2w)です。下図のような感じになっています。

ブレーカー
こうなると200Vのエアコンなど当然使えませんし、最大の契約も30Aとなります。40A以上の契約はできません。ではなんとか単相3線式に変更できないのかというと、まず無理です。各住戸だけの問題ではなく、棟全体の問題となりますから、個人での対応は不可能です。都が改修工事をしてくれればよいのですが、100万円は下らない大がかりな工事になってしまうため、予算も簡単にはつかないでしょう。また電力不足の問題や原子力発電所再稼働についての是非もあるなかで、とても認められそうにもありません。

ですので家電を多く持っていて、不幸にも(笑)このような所にあたった場合は、少なくとも200Vの家電は処分せざるを得ないことになってしまいます。


給排水設備

給排水衛生設備はかなり差異のでるところで、同じ棟の同じ階でも全然仕様が違っていたりします。

<キッチン>
一般的なガス台付流し台が設置されています。最新のものですと、そこにシングルレバー混合栓がついています。レバーを上に上げると湯水が出て、勢いを調整します。左右に回すことで水温の調整をします。

少し古くなると、混合はするものの、湯水のそれぞれにハンドルがついたものになります。調整加減が難しく、いったん止めると、また水の量とお湯の量を一から調整しなければなりません。この場合は、給湯器側で最高温度を、例えば45℃などに設定しておき、お湯のハンドルのみを使うようにしたほうが楽かもしれません。ただし光が丘団地のように、排熱を利用して熱湯が供給されているような地区では、この手は使えません。

もっと古くなると、湯水がそれぞれ単独の蛇口になっています。この場合は、給湯器の最高温度をある程度下げておかないと、湯だけ使うとやけどをしてしまいます。

一番古いものでは、水の蛇口のみで、湯はその上についている、ガス小型瞬間湯沸器を使うことになります。

<洗面所>
築浅のところでは、鏡や物入れ、照明が一体になった、洗面化粧台がついています。最新のものですと、そこにシングルレバーの混合栓がついています。ただ多くは、湯水に独立してハンドル(握り玉)がついている場合が多いです。レバー式でないことはもちろん、混合もできないタイプです。

洗面化粧台でないところは、一般的な洗面器がついています。白い陶器の、公衆トイレなどについているものです。この場合も、湯水は別の蛇口になっています。ですから前述の光が丘のような方式ですと、給湯器側で温度調整をするという手が使えないため、適温で使用することは不可能です。またキッチンに瞬間湯沸器がついているところでは、洗面所までは湯は供給されておらず、水しか使えません。

洗面器が浴室に設置されているところもあります。

<トイレ>
ロータンクにフタなしの洋式便器というスタイルです。さすがに洗浄便座などは設置されていません。ごく一部ですが、和風便器が設置されているところがあります。トイレ内にコンセントが設置されているところと、ないところがあります。

コンセントは、設備改善申し込みの5番で、高齢者、身体障害者は無料で設置してもらえます。なお設置されていない住戸については、設備改善申し込みに関係なく、これから順次設置されるそうです。

<洗濯機パン>
洗濯機置場には洗濯機パンが床に設置され、最新の所ですと、緊急止水弁の付いた水栓が設置されていますが、一般的にはまだふつうの水栓の場合が多いです。パンがないところもあり、その場合はコンクリートの上に直置きになります。ベランダに設置するところもあります。最悪な場合、室内に置場がなく、ベランダにも水が供給されていないところも存在します。

<浴室>
最新式ですと、24時間換気がついたユニットバス(トイレ、風呂が一体になっているという意味ではありません)になっています。自動湯はり、追い焚き機能がついています。

床がコンクリートの浴室でも、リモコンがあって、自動湯はり、追い焚き機能がついている場合があります。ただ単に、シャワー付きのカランがついているだけの場合もあります。浴槽はFRPよりも、ステンレス製の場合が多いです。

昭和40年代の主流だった、バランス釜が設置されている所もそれなりにあります。
バランス釜
20代くらいの方ですと、はじめてみて驚かれる方もいます。レバーを回して、その手で下に押さえつけながら、もう一つのレバーを、別の手でガチャンと回して点火します。特に冬は、押さえつける時間が短すぎると、点火に失敗してしまいます。釜自体にシャワーがついているものもあります。追い焚きすることも可能です。

まれに浴室のない住戸もあります。その場合でも、ベランダ等に自分で設置することは認められていません。いくら原状回復できるといっても、バスオール(ほくさんバスオールがつとに有名です)などを勝手に置いてはいけないということです。

コンクリートの床の場合、冬の床は本当に冷たく感じます。ユニットバスを経験するとなおさらです。クッションフロアを貼りつけるという方法もありますが、この場合原状回復が困難になります。スノコを敷く方法では、ほとんど効果がありません。ただ一番いい方法は「慣れる」ということです。私の場合は、引越し前まで長い間、浴室暖房付きのユニットバスでした。最初は少しつらいと思いましたが、今ではほとんど気にならなくなりました。なおコンクリートでも、私のところでは、表面が少しザラザラしていて、冷たさを感じにくい材質が使われているからかもしれません。


テレビ

都営住宅では基本的には地上デジタル放送しか見られません(ごく一部にテレビコンセントにケーブルを差すだけで、特に契約することなく衛星放送が見られる住宅があります)。

屋上のアンテナから電波を受信している住宅もありますが、比較的多くの住宅で、ケーブルテレビ会社から受信しています。地上波に関してはパススルー方式といって、STB(セットトップボックス)を必要とせず、テレビコンセントにケーブルを差すだけで、テレビを見ることが可能です。その場合は、ケーブル会社に支払う視聴料は発生しません(多摩ニュータウンなど一部例外があります)。

問題は衛星放送の場合です。屋上からのアンテナ受信の場合、都営住宅にはそもそも衛星放送のアンテナがありませんので、自分で設置しなければ見ることができません。しかしケーブルテレビからの場合、テレビコンセントまで、BS・CSの電波が届いています。ただし地上波のようなパススルー方式ではありません。トランスモジュレーション(周波数変換)方式といって、STBを通してしか視聴することはできません。このSTBが結構曲者になります。

STBは各ケーブルテレビ会社と契約して借りることになります。すべてのテレビで衛星放送が見たいとなると、テレビの台数(契約台数)ごとにSTBが必要なので、毎月かなりの出費となります。正直なところ、「CSは特にいらない。でもBSだけはみたい」という場合には、たとえ1台だけであったとしても、契約を躊躇してしまうことだと思います。STBはオークションなどでもでていますが、接続は素人では困難でしょうし、C-CASカードも必要です。そもそも、それを利用したタダ見などは犯罪行為です。

結局は「ベランダに衛星放送のアンテナを建てて、室内に引き込む」という結論に達するのではないかと思います。私もこの方法でBS等を視聴しています。ただし問題はBSアンテナの設置になると思います。バルコニーへのアンテナ設置に関しては特には制限等は書かれていません(南青山一丁目アパートを除く)。ですからベランダが南向きや西向きの場合は、アンテナをたててて、室内に引き込むという作業になります。
BSアンテナ
私の場合はベランダの手摺りではなく、雨樋の竪管を利用して、BSアンテナを設置しました。この方法ですと落下の心配が少なくなるからです。ちなみにNHKの集金の人の目を逃れるためではありませんので念のため(笑)。きちんと衛生放送契約をしています。

ケーブルはBSアンテナから樋を上に伝い、窓を出てすぐ上の部分(屋外の梁の下部)を通しました。ケーブルの固定にはケーブルモールを使用しました。梁の下部に、モールを強力な両面テープでくっつけて、そのモールの中にケーブルを通します。そこからクーラースリーブを利用して、室内に入ります。
クーラースリーブ
エアコンの設置があらかじめ決まっている場合は、施工の際に一緒に通しておくといいでしょう。写真では配線がかなりややこしいことになっていますが、これはBSだけではなく、地デジ用の配線もあるからです。実は全部屋にアンテナ用コンセントがありませんので、屋外経由で別の部屋のコンセントから分波して引き込んでいるためです。 あとは室内を壁伝いに配線しました。ここもケーブルモールを使っています。モールはケーブル2本収納できるものを選びました。使用したケーブルはS-4C-FBです。ここでケーブルの種類を間違えると、地デジしか対応していなかったり、BSは見られるがCSは見られないということがおこりますので注意が必要です。

なお不幸にもベランダが東向きの場合は、この方法は使えません。どのようにしているか、東向きの棟を見に行ったのですが、やはり廊下に設置している方が何軒かありました。そこから廊下側居室のクーラースリーブを通していました。ただし住まいのしおりにも「廊下には一切、物を置かないでください」と書かれていますので、この方法の場合は撤去要請される可能性が大きいと言えます。


網戸

都営住宅には網戸がついていません(被災者用に充当予定だった部屋など、特別に設置されている場合があります)。しかし昆虫等の侵入を防ぐためには、やはり網戸は必需品です。ただ、どこに連絡して設置してもらえばよいか、なかなかわからないと思います。

近くのホームセンターの場合「網の張替えはやっていても、サッシそのものはやっていない」という場合が多いです。私などの場合は、仕方なく大手スーパーのリフォーム担当に、見積もりを依頼しました。下の表がその見積もりです。

網戸の見積もり
なんと15万円以上です(笑)。いくらなんでもこれはないでしょう。おまけに「都に設置許可の証明をもらってください」とか言われる始末です(網戸の設置に申請は不要です。なお公社一般賃貸住宅の場合は必要な場合がありますので、それと混同しているのかもしれません)。これはダメだいうことで、区内の他の業者に見積もってもらいました。約半額の7万5千円にはなりましたが、これでも高すぎです。

たまたま別件で、住宅供給公社の男性職員の方が巡回で来られたので、この話をしました。すると「業者紹介一覧」という表を持っていたのでコピーさせていただき、そこに掲載されていたサッシ業者に連絡してみました。すぐに見に来てくれて、手慣れた手つきで即答で税込32,500円と言われました。

名刺の裏に内訳を書いていただいて(価格は税込みです)、
大(ベランダ側の足元まである大きな網戸) 8,400
中(廊下側の腰の部分まである中型の網戸) 7,500
小(トイレ、風呂の窓用、動かない固定式) 4,200

大が2枚、中が1枚、小が2枚で (8,400×2+7,500+4,200×2)=32,700 →32,500 という計算です。

こちらも即答(笑)で注文し、見積もりからわずか3日で取付完了しました。外から見えづらい、黒の網戸です。網戸といえばふつうは灰色、昔は水色というのが定番でしたが、黒があるなんて知りませんでした。

なお私が注文したのは、網戸センターカワシマさん(川口市芝園)

フリーダイヤルロゴ 0120-409-266

です。練馬区や八王子市にも拠点があるようです。都営住宅の網戸を、拠点から離れた23区南部も含めて、幅広く取り扱っているようです。


モニタホン

ドアチャイムを、モニターのないインターホンに変更することは、後述の設備改善申し込みによっても可能です。しかし対象者が限られるうえ、モニター機能は当然ありません。私の場合はどうしてもモニター機能がほしかったので、自費でモニタホンを設置しました。機種はパナソニックVL-SWD700Kです。

Panasonic 家じゅうどこでもドアホン ワイヤレスモニター付テレビドアホン (カメラ玄関子機+モニター親機+ワイヤレスモニター子機 各1台のセット) VL-SWD700KL(リンク切れ)

私はかつて分譲マンションで暮らしていたことがあります。当然のように室内にはモニターが設置されていましたが、エントランス部分はモニター付きでも玄関前子機は音声のみでした。「エントランスで一旦映像確認しているのだから、玄関前は音声だけで十分じゃん」っていう声が聞こえてきそうです。しかし特にたちの悪いセールスマンとなれば、どこかの一軒に運良くオートロックのエントランスを開けてもらって、それを奇貨としてそのまま各戸に回ってきます。気持ちはわからなくもないのですが、ひどい人になりますと、住民が入っていくのを狙って一緒に入って来たりします。それでモニター機能のついていない玄関先のインターホンを鳴らしておいて、誰かも名乗らず「すみません(出てきてください)←この部分は言いませんが…」です。居留守を使おうと思っても、ドアの覗き穴から確認した場合、訪問者にもまるわかりです。さらにモニターをつけてみてわかったことですが、廊下側の窓からしきりに中の様子を窺おうとしようとする人が案外多いということです。

最近の新築分譲マンションでも、案外玄関前インターホンはモニターなしが多いです。これが都営ともなれば、新築でも付いていません。個人では共用のエントランスをオートロックにはできませんので、原状回復が容易な玄関前モニターホンへの取替え以外に選択肢はありません。これに録画機能もついていれば言うことなしです。私は電気工事士の資格は持っていませんので、電気屋さんに施工は依頼しましたが、商品、工事費、消費税すべて込みで49,800円でした。ただ都営住宅は住んでみるとわかりますが、実にセールス、しかも少し変わったセールスが多いので、高齢者のいる世帯では有効だと思います。まあここまでしなくても、パナソニックであればドアモニという製品もあり、個人でも簡単に設置できます。

注意点としては、元々ついていた玄関チャイムは退去の際の原状回復に必要ですので、保管しておく必要があります。

オートロックこそありませんが、分譲マンションに住んでいたときすらなかったので満足しています。「強盗が宅配便業者を装って部屋に侵入」なんてのもありますから、声だけのインターホンより格段に安心感が大きいです。

施工前の玄関チャイムです。
玄関チャイム

施工前の本機です。音がここからピンポーンと鳴ります。
旧本機

施工後のモニターホン子機です。夜間はLEDで周囲を照らします。
モニタホン子機

室内の本機です。モニター、録画機能付きです。
モニタホン本機

施工前の本機が付いていた部分はこんな感じです。この位置では高すぎて直接新しい本機を取り付けられませんので、別の場所の適当な高さにまで引っ張っていきました。
旧本機取付位置


物干し、長押

私の住居の既存物干し台は、居室側からベランダ手すり側に、茶色の古い鉄の棒を2本渡すだけの粗末なものです。鉄の棒は塗装がハゲハゲです。その上に竿を載せて使用します。しかしこれだと、ベランダの有効長の半分未満しか使えない上に、高さが低く、バスタオルやワンピースといった長尺物は床にすれてしまいます。

そこで近所の人にどのようにしているのか聞いたり、地上から他の家のベランダを拝見(笑)して得た結論が下記の商品です。
ベランダ固定物干し台
物干し台 ベランダ固定物干し台 固定方式:スタンダード2つ穴 (太さ:30mm角, 本体カラー:シルバー色)

結構皆さん、同じような固定物干し台がついていたので、都が一斉に設置したと思ったのですが、各自個人で取付したようです。価格は15,000円くらいですが、物干し竿は別売りです。取付はそれほど難しくはありませんが、固定金具の締め付けが外側からになりますので、高層階はもちろん、低層階でも金具を落下させないよう慎重な作業が必要です。内側からの締め付けでもできますが、取付部材の先端が内側に飛び出すので、子どもがいる家庭などでは特に、安全面を考えると外側からの締め付けがおすすめです。

強度は十分で、ここに重い敷布団まで干している有り様です。手すりには布団は干してはダメと、「住まいのしおり」にも書いてありますし、落下でもすると大変ですから、結構オススメです。


室内には長押を利用した、室内物干しを設置しました。長押(なげし)とは下図の部分のことを言います。
長押
よく鴨居(かもい)と混同してしまいそうですが、鴨居はふすまの上に渡っている、溝の彫ってある水平材です。我が家では3部屋とも、部屋の周りを長押がぐるりと取り囲んでいます。この長押に竿受けを2箇所対面に取り付けて、そこに物干し竿を渡せば、室内物干しの完成です。これが新しい建物ですと、長押が片側だけにしかなかったり、そもそも長押がない場合もあったりして、取付られないこともあります。特に洋室などはそうです。竿は2箇所以上で支えなければなりませんから、片側だけだと竿は架けられません。我が家では竿受けを6箇所取り付けていて、計3本の物干し竿が室内に架かっています。
室内物干し竿
竿受けは下のリンクのようなものです。竿は別売りです。
かもい・なげし用竿受け SA-01
かもい・なげし用さお受け SA-01

100均にも売っていたりします。

目的は雨の日など、外に干せない日の室内干し用というのもありますが、洗濯物を畳む時間がない時にそのまま掛けておいて、そのまま使用するということもできるわけです。私は平成7年まで二槽式洗濯機を使っていましたが、今は便利なもので、比較的安価な全自動洗濯機にまで乾燥機能がついていたりします。しかしさすがに「自動洗濯タタミ機」なるものは、今後もでてきそうにありません(セブンドリーマーズが「全自動洗濯物たたみ機」を平成27年10月7日に開発を始めたと発表しましたが、まだまだ製品化は先でしょう)。洗濯物を畳むのも案外面倒なものですから、ズボラな人にはぴったりです(笑)。

ただ困ったことに、娘が台に昇って、この竿に鉄棒の如くぶら下がろうとします。幸い怖がりなので、まだ一度もぶら下がったことはありませんが、もしぶら下がったらどうなるのでしょうか。娘の体重と竿の重さの合計は約20kgですが、単純に竿の中央部分に集中荷重20kgfがかかると考えます。
耐荷重図
竿受け部分にかかる反力は両方それぞれ10kgfになりますが、上の商品は耐荷重が3kgとなっています。探せば耐荷重5kgのものもありますが、100均などで売られているものは3kg以下でしょう。10kgf程度で長押本体が壁から剥離することはないでしょうが、竿受けのほうは10kgfの荷重には耐えられず、長押からバシッと外れてしまうでしょう。子どもがいる家庭では遊具にならないよう、気をつけなければならないと思います。

標準的な耐荷重3kgの竿受け2個で1本の竿を両端で支える場合、竿の重さも考慮すると、1本の竿には計4kg程度の洗濯物を干せることになります。10連のシャツハンガーに、半袖シャツ10枚を濡れた状態で掛けた時の全重量が2kg程度になりますから、それほどは干せないと思います。しかし衣服を収納するスペースが少ない我が家では、見栄えはよくないですが結構便利に使っています。


空調機

我が家の場合、エアコンは2.5kwの小型エアコンが1台しかありません。
エアコン室内機
それも2007年製の10年前のものです。しかもベランダは西向きです。にもかかわらず、冷房したい箇所は6畳、6畳、4.5畳の居室とDK部分です。3部屋ともDKから入る構造になっています。DKと廊下の境にドアがあり、ドアの外に、廊下・玄関・洗面所・トイレ・風呂があります。このドアを閉め、各居室のふすまを開ければ、一応エアコン1台だけでも、希望箇所全室を空調できることになります。

そこで、該当箇所を冷房するのに必要な、エアコンの能力を計算してみるとします。本来、熱負荷の計算は窓、壁からの貫流熱や、人体が発する顕熱、潜熱、照明器具等も考慮しなければなりません。以前は建設関係の仕事をしていたこともあり、やったことはあるのですが、とても面倒なのでここではせずに、もっと簡易的な計算をしてみます。一般的な家庭の平米あたりの単位負荷を、標準的な180w/㎡とします。冷房したい箇所の面積は約38㎡ですので、必要な能力は

180w/㎡×38㎡=6.84kw

となります。従って1台だけで希望部分を冷房しようと思えば、少ない目に見ても、20畳用相当の6.3kw程度の能力のエアコンは必要になります。しかしついているのは2.5kwが1台のみです。
エアコン能力
もちろん買い替えは無理です。6.3kwものエアコンだと200Vのものしかありません。他の部屋への増設なども、お金がないのでできません。そこで無理やりこの2.5kwのエアコン1台のみで、3DKを冷房してみました。猛暑日となった日の、西日が入る14時頃という悪条件の中です。その結果は…

全室案外涼しくなる

ということがわかりました。ただエアコンにはかなりの負荷がかかりますし、夕方近くになればカーテンで遮光するなどの工夫も必要です。あと建物が鉄筋コンクリートであること、最上階や角部屋ではないという、好条件が重なっていることもあるのかと思います。エアコン本体の負担を考えると、フルパワー運転で酷使することにもなりますので、あまり他人に勧められた方法ではありませんが、とりあえず効かなくはないということだけはわかりました。

あと引越でエアコンを移設する方も多いと思いますが、是非ともやっていただきたいのが真空引きです。冷媒ガスに空気が混ざることで、機能低下や最悪故障を引き起こします。引越業者のエアコン移設の中で、真空引きはオプション工事になっている場合も多いと思いますが、ケチらずやっておきたい項目です。我が家も都営に引越した際、やっておきました。使用して8年、移設4回目の東芝エアコン大清快ですが、元気に動いてくれています。

なおごく一部ですが、最初から住戸にエアコンが設置されている場合があります。これは都の沿道地域の防音工事助成や、防衛省の住宅防音工事の助成などによるものです。


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